これは自分自身の人生
映画を食べる
皆さん、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
新年早々ネガティブな話をするのは気が引けますが、ご了承ください。
コンプレックス、それは私達人間を不安な気持ちにさせます。
ですが、人生において不可欠・不可避なものであり、自分の中で噛み砕き、消化させることで先に進むことが出来ます。
今回紹介させて頂く作品は私にこのような考え方を教えてくれ、これからの人生について考えさせられるような素敵なものでした。
概要
この作品「フォレストガンプ/一期一会」は原作は1985年にウィンストン・グルームが小説で発表しました。映画の監督はロバート・ゼメキスが指揮を執り、主演はトム・ハンクスが演じました。
主人公の名前、映画の題名にもなっているフォレストガンプという言葉には以下のような意味があります。
フォレストは白人至上主義団体のクー・クラックス・クランの結成者であるネイサン・ベドフォード・フォレストからとり、ガンプはアラバマ州の方言の愚か者・間抜けという意味を持っています。
1950〜80年代のアメリカの時代背景がよくわかりますよね。
さて、本作はどこかへ向かう為、バス停でバスを待っているガンプが自身の人生の回想をしていくという運びになっています。
様々な苦難も持ち前の運とポジティブな考え方で乗り越えていく姿は見る人全ての心を動かすことでしょう。
鑑賞後の感想
今の自分の気持ちや状況を鑑賞中も鑑賞後も考えざるを得ない作品でした。
→ 泣きました、涙止まりませんでした。
ほんと、1人で見て本当に良かったです。
本作に、私が大好きな有名な言葉があります。
「神がお前に与えた物でベストを尽くしなさい」
この言葉通りにガンプは誠実に人生を歩んでいきます。
その姿を見て、私は自分のこれからについて考える機会ができ、明日から頑張ろうという人並みの感想ではありますが、大変気持ちの良い余韻に浸ることが出来ました。
最後に
私の拙い文章で本作の素晴らしさが伝わるか不安ではありますが、大小関係無く悩みを持っている方は是非見てください。
また、今の自分に満足している方も大変質の良い感動を貰えるヒューマンドラマですので見て頂きたいと思います。
駄文失礼致しました。
半世紀チェリーボーイのラブロマンス(ミステリー)
映画を食べる
皆さんは将来、近い未来、こう成りたいこうありたい姿がありますか?
僕はお洒落なおじさん、ダンディなおじさんに成りたいと日々考えています。
休日は自分の好きな服を着て、仕事はパリッとスーツを着て取り組む。趣味に生き様々な経験を積む…etc.
良く見れば社会を知らない嫌な大学生の妄想ですが。
その中で、「鑑定士と顔のない依頼人」という映画を見つけた時かっこいいおじさんがスーツをパリッと着ているサムネイルを見つけておもわず飛びついてしまいました。
上記だけの理由を読んでしまうと僕も自分自身がすごい気持ち悪いなと思うので、もう一つこの映画を見た理由を書きたいと思います。
普段、SNSで次見る映画を探しているのですが、最近バズっていた投稿に本作の感想などが書かれていました。
幸いネタバレなどはなく、最後のどんでん返しがすごい(これはネタバレに近いですが)、構想がすごい。など様々な感想が投稿されていました。
このような理由もあり本作を見てみようと思いました。
以下、なるべくネタバレがないよう気を付けて完全な主観で感想を書いていきたいと思います。
作品の概要
今作は監督・脚本がイタリア人のジュゼッペ・トルナトーレさんによって描かれました。
僕は初め、舞台は服装の雰囲気からしてイギリスなのかな?と思ったのですが、イタリア映画ということもあり、イタリアで撮影が行われたそうです。
キャストは主人公のヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)。
この俳優さんは「パイレーツ・オブ・カリビアン」でキャプテン・バルボッサを演じた方です。
左) キャプテン・バルボッサ演じるジェフリー・ラッシュ
調べるまで全然わからなかったです…めちゃめちゃ悪人顔。写真のチョイスも悪いとは思いますが。
他の主要なキャストも紹介しようかなと思ったのですが、やはり登場人物は自分で出会って覚えて感情移入していくのが醍醐味だと思うので……やめときます。
まあ.…この理由は建前で。
ここで書いてしまうとこの後の文章の中でネタバレを含んでしまう可能性があるので自粛させていただきたいと思います。
鑑賞後の感想
本作で僕が印象に残っている事の1つに所々で見ることができる街の風景や高級なレストランで食事をしている場面です。
街は僕の主観ですが、少し暗い雰囲気があったかなと思います。作品紹介ではあまりダークな感じの内容ではないのかなと思いましたが。骨董品の価値を査定する場面もちょっと何が起こるのかわからない暗い雰囲気を抱きました。
高級レストランでは、冒頭でも出てきますが、ヴァージルが食事をする場面がありました。
お金持ちって美味しいのかよくわからない料理を食べますよね。
良い料理は目でも楽しむってこういうことなのでしょう。
この場面や、またヴァージル邸を移すシーンでは煌びやかな主人公の栄華を表していました。
ここまでは映画を見てフワッと感じた印象です。このように大半の人が抱く第一印象は、「ヴァージル嫌な奴」ではないでしょうか。
また、他にも主人公の印象としては、人を信頼できない、少し潔癖の癖をもっている中年男性でした。ちなみに独り身のチェリーボーイです。
← 友達にはしたくないタイプですよね。
このおじさんは競売人という自分で骨董品の価値を見定めて、その品のオークションを仕切るという仕事をしています。
余談ですが、この職業と俳優ジェフリー・ラッシュがすごくマッチしていて凄くかっこよかったです。これだけでもこの映画は見る価値はあります。
話の展開的には違う意味で凄くスムーズであり、集中して見ないと少し混乱してしまいそうになるものでした。「え?今なに?何が起きたん?」みたいな。
いつもぼーっとしている僕には色んな意味で鑑賞後には頭が痛くなりました。
登場人物が発する面白いユーモアは普段僕が見ているアメリカの映画とは少しニュアンスが違うようなものでありこれがイタリア人らしさなのかなと思います。イタリア人の友達も知り合いもいないので何もわかりませんが。
また、ネタバレはしないと明言して、これを書くのは大変憚られたのですが我慢が出来ませんでした。
これだけは書かせてください。読んでください。
伏線がめちゃめちゃ多くて全部回収していきます。その伏線の内容も人それぞれの考え方ができるものでした。伏線とかあまり興味なく意識して見ていない僕が、理解するために2.3回見てしまうほどのものでした。
今からみる方にそれを踏まえて見てもらえたら面白いかなと思ったので書いちゃいました。
最後に
さて、本作は半世紀生きたチェリーボーイのラブロマンス(ミステリー)映画です。
僕の戯言は忘れて真っ白の気持ちで鑑賞を楽しんでもらえれば幸いです。
駄文失礼しました。
参考 Wikipedia
悪とは 序
映画を食べる
先日、現在公開中の映画「JORKER-ジョーカー」を見に行きました。
鑑賞後すぐに感想を文章にしようと思ったのですが、なかなか気持ちの整理がつかない内容でした。
また、自分の考えと映画の内容をまとめようと思ったのですが長くなりすぎる為、何回かにわけたいと思います。
ネタバレも含まれますがご了承ください。
作品について
本作は全米で先に公開されました。この作品の公開日には映画館が脅迫され上映が中止になったという事例もあったようです。
これは、プレビューを公開した後の話だったそうで、それほどジョーカーという存在はアメリカの人々にとって影響力を与えるのかと、自分自身は不謹慎かもしれませんが少し嬉しい気持ちになりました。
そうなる運命だったのか?
さて、問題の今作ですが、はじめに書いた通り鑑賞後には不思議な高揚感・焦燥感をもたらすものでした。
僕にとってのジョーカーという存在は映画「ダークナイト」で登場したまさに悪といったヴィランでした。
しかし、映画冒頭では正直な感想として、コメディアンの夢を持った低所得者である、ただの中年アーサー・フレックという印象を受けました。
靴屋の閉店セールの宣伝要因として、看板を持ちコミカルな動きをしてお客を呼びこんでいる人物でした。この直後には不良少年達にちょっかいを出され、店の看板も破壊をされてしまいますが。
このシーンは、ゴッサムが今どのような状況に陥っているのかを象徴するものであったと思います。
皆さんにはジョーカーの印象はどのようなものがありますでしょうか。
僕はジョーカーの印象の一つとして挙げられるもので笑い声があると思います。
本作でも笑いというものは非常に重要なものでありました。
アーサーはあくまでもコメディアンですので。
一つのシーンに、バスの前席の退屈そうな子供の乗客を笑顔にさせるシーンがあります。
残念ながら母親に制止させられてしまいますが…
このシーンはCMにもあったかと思います。
しかし次の瞬間です。
なんとアーサーは笑いだすではありませんか。ここで僕を含めた観客は
「やはりジョーカーの片鱗が元から存在したのか…」
と感じたことかと思います。
ですが、その直後アーサーは母親に
「病気のため突然笑い出してしまうことがあります」
という趣旨の名刺のようなカードを渡しました。
この一場面があることで観客はこの人物の印象は、
病気で大変な状況にありながら自分は人のために笑顔を絶やさない、人を笑顔にさせるコメディアンの中年男性という人物像に180度変わったことだと思います。
このシーンどうですか?すごくないですか?
少ない語彙力で申し訳ないですが、
僕は、映画・物語として一気に引き込まれました。
映画の序盤として最高の一場面でした。
ここまででもDC映画特有の暗さが前面に出ていて見る人によってはしんどいものであったのではなかったでしょうか。
まだまだ書きたいことが残っていますが終わりにして、次回にしたいと思います。やはり考えを文章としてまとめるのにはまだまだ時間がかかりますね…
暇つぶしが必要な時間などに読んでもらえれば幸いです。
駄文失礼しました。
悪のカリスマ・ジョーカー
映画を食べる
僕はアメコミ作品が好きで、コミックも読んだりしているのですが、アメコミ作品を好きにさせてくれた映画がダークナイトでした。
この作品は世間一般にも良きも悪きも知名度があると思います。
伝説的な演技を披露したヒースレジャー、過去のバットマンは見れていないのですが、それまでのジョーカー、原作のジョーカーとも一線を画すような役作りであったと聞きます。
まず、僕が過去のヒーロー物の悪役といえば、仮面ライダーや戦隊ヒーロー物のどこかコミカルな部分がある憎めないような存在でした。
しかし、このジョーカーはただ単に悪という言葉が似あう存在であり、悪側の人間でさえ恐怖を抱き、感銘を受けるような一種のカリスマ性を持ち合わせたヴィランでした。
まず、最初に驚いた場面がこちらです。
ゴッサムシティのならず者達が自分達を脅かす存在であるダークナイト、バットマンをなんとか地にやる方法を考えている。
そこにジョーカーが突如入り込み、この状況を打破するにはバットマンを殺すしかないと語る。
尻込みするならず者達だが、そのうちの一人にジョーカーは手品のような手法で鉛筆を頭に突き刺す。これによりジョーカーに従わざるを得ない状況に陥った。
このシーンはとんでもない衝撃なのですが、僕の語彙力では中々リアルな描写をすることができず申し訳ないです。。。
その他にもジョーカーの残虐性が垣間見えるシーンがいくつかありますが、それは実際に見ていただきたいです。
本作から一貫としてジョーカーの特性として感じることができたのは、
バットマンを苦しめたい願望がある
ということでした。身体的に傷を負わすだけでなく、バットマン(ブルースウェイン)の精神をボロボロにさせるという目的もあったように思えました。むしろこっちを重要視していたのかな。
他の観点から、本作のジョーカーは非常に見た目スタイリッシュでデザイン的にも当時の中二病の僕にはストライクでした。
未だにハロウィンでコスプレする方が多く、アメコミ作品にあまり触れたことがない方にも知られ愛されているのも納得ではないでしょうか。
本作は確かにバットマンが主人公の作品です。作中ではブルースウェインの心の葛藤や信念の描写が暗く表現されていました。しかしそんな中こんなに多くの人の心を鷲掴みにしたジョーカーは素晴らしいヴィランでした。
さて、現在上映中の「JOKER-ジョーカー」
本作は上記でも紹介したカリスマ的ヴィランのジョーカー、純粋な悪であるジョーカーがどのように誕生したかを描いた作品であるらしいです。
館内のCMでは今までのダークナイトやスーサイドスクワッドとは少し毛色の違う雰囲気に見受けられました。さらに動画サイトでの本予告でもジョーカーは普通のコメディアンを目指している中年男性という印象を抱きました。
しかし、不穏な音楽とも相まってか、あぁ、この男性は悪のカリスマ、ジョーカーとして生きていくことになるのかと思ってしまう内容でした。
最初はジョーカーも人々を笑顔にしたい、ピエロとしてコメディアンとして生きたいと考えていたとは思います。なぜこの男性が犯罪者になってしまうのか、はたまた元来、犯罪者気質であり、なるべくしてなったのか。
それを是非確かめるべく映画館に足を運びたいと思います。
駄文失礼しました。